車掌かばん

 国鉄時代の車掌さんや、バスの車掌さんが使っていたカバン。切符やお金が入っていた、とーっても重要な役割を担っていたカバン。

 ぱっと見、不思議と郵便かばんに似ています。他にはドクター.バック(鞄)と呼ばれるものも形が似ていましたねぇ、たしか。



全体像
参考データ 本体:高さ12cm×横21cm×厚さ5cm ショルダーベルト部:95cm 重さ:300g


開口一番の図

 パカッと大口を開けられるところなんか、現在の郵便かばんといっしょ。やっぱ、大口は中身が見やすい!
 また、内ポッケは左右に1ヶづつ計2ヶあります。

 開けるのは上部に写っている”丸い金属のボタン”を押し、閉めるときは、そのままパチッと閉めるだけ。

パックマン状態の図

 口を開いたままで、横から撮影してます。

 よく見ると、サイドは三角形にカットされ郵便かばんのように四角形カットではありません。
 三角形カットですと四角形カットに比べ、口を閉めたときに”底”の横部分のたるみがなくてカッコイイっすね。ただし、量は入らなくなりますが…。

底を見る

 本体は一枚革で出来ていまして、補強類は見当たりません。

 底には二本ステッチが入っていますが、縫い合わせたのではなく、内部のポッケを縫ったスッテッチ跡です。


では、非常にわかりやすい”背ぃ比べ”を。(*^_^*)



京都市交通局の車掌カバンのアップ図

 プレーンな車掌カバン(上)と京都市交通局のお印入りの車掌カバン(下)を所有する”ひやかしサン”から、画像を提供していただきました(感謝)。
 残念ながらストラップは切れていたので、布製カメラ用のストラップに交換して現在もカメラ用バックとして使用されているとのこと。

 中央に交通局の刻印が入る車掌カバン。プレーンタイプの車掌カバンより若干大きめのサイズ。
 当時交通局には、市電、市バス、トロリーバスがあったそうで、これはどれで使われたかは不明。
 また、入手されたときには「キップ切り用の鋏、乗車券を挟む革の台、小銭用の帆布製ポーチ」の車内乗車券販売用御三家が入っていたそうです。

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