集配用かばんの年代別特徴など

集配かばん(通常の配達で使われるタイプ)
タイプ
納入年(準製造年)
納入業者
←記載箇所
肩掛けベルト
ロック側
〒マーク

黒かばん(前期)

昭和40(1965)年6月

八興

蝶番向かって左側、打刻印

固定式

前掛け、前ロック

表、中央、白色?

黒かばん(前期)

昭和41(1966)年3月

八興

蝶番向かって左側、打刻印

固定式

前掛け、前ロック

表、中央、銀色

黒かばん(前期)

昭和42(1967)年2月

八興

蝶番向かって左側、打刻印

固定式

前掛け、前ロック

表、中央、銀色

黒かばん(後期)

昭和60(1985)年6月

郵政弘済会

外側、持ち出し裏、金字印?

固定式

前掛け、前ロック

表、中央、白色?

黒かばん(後期)

平成元(1988)年6月

郵政弘済会

外側、持ち出し裏、金字印?

固定式

前掛け、前ロック

表、中央、白色?

黒かばん(後期)

平成4(1992)年

豊国

外側、持ち出し裏、銀字印

固定式

前掛け、前ロック

表、中央、銀色

パイピン

平成8(1996)年

二宮

内側、内ポケットにゴム印

取り外し可能

前掛け、裏ロック

表、向かって右下、

速達かばん(速達で使用されるタイプ:特殊)
タイプ
納入年(準製造年)
納入業者
←記載箇所
肩掛けベルト
ロック側
〒マーク

黒かばん(前期)

昭和42(1967)年6月
昭和42(1967)年7月

柳澤商工
八興

持ち出し裏、銀字印
蝶番向かって左側、打刻印

固定式

前掛け前ロック

表、中央、銀色

黒かばん(?)

昭和47(1972)年9月

佐藤

外側、持ち出し裏、銀字印

固定式

前掛け前ロック

表、中央、銀色

黒かばん(?)

昭和62(1987)年2月

二宮

外側、持ち出し裏、銀字印

固定式

前掛け前ロック

表、中央、銀色

夜間再配達かばん(夜間に再配達で使用されるタイプ:特殊)
タイプ
納入年(準製造年)
納入業者
←記載箇所
肩掛けベルト
ロック側
〒マーク

パイピン

不明

不明

なし

取り外し可能
※固定式の把手あり

前掛けフック型ロック

表、向かって右下、

-

 集配かばん:「黒かばん」については下記”〒かばん研究者デブマ氏による考察”を参照下さい。

 大幅なモデルチェンジは「パイピン」カバンの登場にあった。肩掛けベルトが取り外し式になったり、バックの開き方向(蝶番凹凸合わせ面)が逆になり、Fキャリア用取付けリングの向きが変わったりしているのが特徴。

赤パイピンとは…
 各郵便かばんで、”赤い”縁取りがされているモノを便宜上呼んでいます。パイピンとは服飾用語のパイピングのことで、パイプ状(管、筒状のモノ)の縁取りを呼ぶ。

#集配かばん:黒かばんの”前期、後期”表示は、年代特定のために便宜上表示しています。


《〒かばん研究者デブマ氏による考察》

 昭和40年代半ば頃に比較的大きな変更があるよーで。

 ひとつは、表面処理。

 それまでは革の表面を黒く染めてあったものが、現行みたく厚いビニールでコーティングされるよーになったっす。
防水性の向上と色落ち防止のためでひょーねえ。

 同時に変わったと思われるのは、がまぐち枠のフチの深さ
正面側(噛み合わせの内側)の枠が、より深くなっちょります。
それに伴って、閉めた際にハマりすぎないように後ろ側(噛み合わせの外側)についてたストッパーが不要になって廃止。
この変更は、主に枠の強度向上の為と、雨水の浸入防止の為と個人的には思っちょります。

 これらの変更は集配用かばんだけでなく速達用かばんにも行われたよーで。

 

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