がまぐち枠のフチの深さ

<Dr.スー氏による図解説>

朱色(前期型)、黒色(後期型)の厚さの違い

 蝶番の手前側に注目して下さい。前期と後期では、その厚さが違っています。
前期型では約1cm、後期型では約2cmの巾と倍の差があります。

真横からの違いについて

 不思議なことに元々の蝶番は同じ厚さ。手前の前期カバンの蝶番留め部(要)を見て下さい。手前側がカットされているのがわかるとおもいます。


形押しと刻印

 前期型では、蝶番の向かって左側に納入年月(準製造年)が刻印されています。

 ベルトの裏側には「郵政省」と形押しされています。なお、年代や納入業者によりベルト裏の形押しには「郵政省」の他に、納入年が合わせて形押しされているものもあるようです。

内部のようす

※カメラアングルのために前後巾が同じように写って見えますが、実際には巾が倍あります。

<画像で示している”幅”について>
 左が手前側で約1cm。右の内側の爪までの深さは、約0.9cm。左側が右側に入り込んで蓋が閉まります。このため蝶番は、前後の蓋が完全に重なりあわずに、爪の先に隙間(余裕か?)が出来るようです。
 なぜ、完全に重なり合わなくしているのかは不明。。。

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