歴史考(MD中心)

 こちらでは、郵政カブの歴史考(私的)を掲載しています。郵政省が採用する以前?の”郵便バイク”も含め、判明分よりページアップ中です。

 昭和30年代中頃、地方の郵便局ではスーパーカブを”郵便バイク”として使用していたとも...。その後、郵政省がホンダと共同開発しMDとして正式採用するまではテスト期間に当るのだろうか?ほかにも数種類の郵政車両(機動車)が存在していたし...。以前の車両は、現在よく見る郵政カブの特徴である”テレスコピック”ではなくて、「ボトムリンク」のフロントサスペンション、 17インチタイヤだったりもしているのです...。

 このページでは、各年代の車両を掲載しながら、MDの歴史と進化についてを私的考察中です。

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ホンダの年式コードによる年代区分は以下です。

90c.c.
機種名(通常何々型と呼んでるモノです)
登場年代
C90Z郵政省向特別車
1968(昭和43)年前後頃
MD90(無印)
1971(昭和46)年
MD90 K1
1972(昭和47)年
MD90 K2
1977(昭和52)年
MD90 Z
1979(昭和54)年
MD90 A
1980(昭和55)年
MD90 B
1981(昭和56)年
MD90 C
1982(昭和57)年
MD90 D
1983(昭和58)年
MD90 F
1985(昭和60)年
MD90 H
1987(昭和62)年
MD90 P
1993(平成5)年
MD90 V
1997(平成9)年
MD90 X
1999(平成11)年
MD90 3
2003(平成15)年

50,70c.c.
機種名(通常何々型と呼んでるモノです)
登場年代
MD50,70(無印)
1973(昭和48)年
MD50,70 K1
1976(昭和51)年
MD50,70 Z
1979(昭和54)年
MD50,70 A
1980(昭和55)年
MD50,70 B
1981(昭和56)年
MD50,70 C
1982(昭和57)年
MD50,70 D
1983(昭和58)年
MD50,70 F
1985(昭和60)年
MD50,70 H
1987(昭和62)年
MD50,70 P
1993(平成5)年
MD50,70 V
1997(平成9)年
MD50 X
1999(平成11)年
MD50 3
2003(平成15)年
MD50 5
2005(平成17)年

#「ホンダ年式コード」による年式分類は、master-k@名古屋さんによる提供です。
#MD以前の郵政省向特別車は、Mac@北海道さんからの情報提供です。
#「90c.c.」と「50,70c.c.」は登場年代が一部違うため、別表になっています。
#「F型」は現在その存在が確認されていませんが、少数生産されたらしいという情報があり、載せています。
#70c.c.は「V型」が最終型となり「X型」では生産がありません。

以下、発生(登場)年代順に掲載しております。


昭和43年(1968)頃の登場らしい...

#C90のパーツリストには 初代郵政カブの写真とパーツ一式が載っているそうです。その名も『郵政省向特別車』となっている様子。

画像はこちら
  •  特徴
    • Fサスが、ボトムリンク式。
    • ヘッドライトが、ハンドル上部に設置されている。
    • 前後タイヤは17インチのようす。
    • FRウィンカー取り付け位置が現在と違う。
 これは”ミッシングリング”に成り得る車両でしょうか?

画像参考引用 ホンダスーパーカブ 三樹書房刊

 


昭和47年(1972)前後の登場?
  • 無印型よりの変更箇所
    • ヘッドライトがハンドル部へ移動し、スピードメーターもライトと一体化。
    • タイヤサイズが前後共14インチに変更される。
    • Fフェンダーの形状変更と、泥よけの追加。
    • Fキャリアの大型ワイド化。(集配用)
    • Rキャリアの大形化。(集配用)
    • 集配用と貯保用の区別が誕生する。(モデル化)
      • 集配用 MD90K1
      • 貯保用 MD90K1-2(‖型)
    • ポジションランプの登場。
    • 現在のカブ系車両と同じで、「右手でウインカー」「左手でライト切り替えとホーン」の操作になった。これは、左手に郵便物を持っても右手で片手運転ができるように変更されたと推測される。
    • シートの形状変更。(色はおそらく”黒”)
    • サイドスタンドに”上下二段階穴”が付き、高さの調整が出来るようになる。

昭和52年(1977)前後の登場?
  • K1型よりの変更箇所
    • Fキャリアの変更。
    • Fフェンダーの形状変更、泥よけカバーが付く。
    • この型より「標準」「オキナワ」「寒冷地」の3タイプが存在しています。
      • 集配用 MD90K2
      • 貯保用 MD90K2-2(‖型)
    • 寒冷地仕様車
      • Fブレーキワイヤーに寒冷地用が設定。ほか、スノータイヤ、スパイクタイヤの装備。
    • オキナワ仕様車
      • K1型までは左側バックミラーがオプションでしたが、K2型より左側バックミラー特別装備のオキナワ仕様ができステー自体も長いようす。なお、当時の沖縄は右側通行だった。
    • Rショックの変更。
    • ウィンカーボディーが黒色に塗装される。(以前はメッキ)
    • メインキーがハンドル部に移動。
    • ナンバープレート台が採用。
    • 一部にテストでキャブヒーター(オプション)が装着された。






注:A型以降は、まとまり次第アップを予定!しばしお待ちを。。。

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