2輪(働くスーパーカブたち)

 
郵政カブで思い浮かぶのは、郵便配達人。(ページ作成者の祖父)
「峠にて、一息」の図

昭和41年4月頃 撮影

(1966年)

 この当時の配達は、おもに郵便自転車。ポストの集荷を中心に、郵政カブの前身であるC105が使用されたとも。。。

 なにせ本人は耳が遠いもので、使用開始時期は、これ以前からのようですが。。。

 郵便局より払い下げのを、個人で乗っていたのは確かなようですけど...。


 

郵政カブの特徴と解説

 市販されていない郵政カブは、どうしても謎が多いしデータも公表されているものが少ないようです。ならば、所有の郵政カブで知ってる範囲をまとめて随時発表しようか、と始めてみました。以下、筆者の場合は...の参考ですので(苦笑)、一般的にどうかを保証するものではありません。あしからず。

 入手方法は払い下げ。新車は残念ながら、個人には売ってもらえませんでした。なお、郵便局では(払い下げを)売っていませんから、問い合わせても無理のようです。入手の時期は、新車に入れ替える時期が入手しやすいようです。時期的には秋頃でした。ただし、入手する手段よりも、公道を走るための問題があり、車体の色目を変えるとか、見た目の印象(形)を変えるとか手を加えないと公道走行はむずかしいようです。
 また
「〒」マーク自体は、以下の理由で一般の方には使用が禁止されています。軽犯罪法(第1条15)、刑法:公記号偽造.不正使用(第166条)の法律に違反するためです。一般の方で、どうしても乗りたい方は、上記の法律を厳守することをお忘れなく!

 実際に郵政カブを入手すると、業務用に製造.使用されているため「まさに道具」であることがわかります。当然整備されて乗っていたものですが、耐用年数(5年)を越えているため、外装を中心に各部の痛みは激しいです。リサイクルやレストアの趣味の方にはもってこいですが、一般的にはおすすめ出来ません。部品交換も結構面倒ですし...。走行距離は40,000Km前後のものが多いようです。ただし、集配用よりも貯保用の方が、外見的にはきれいな印象です。

 仕様は「集配用」と「貯保用」の2種類があります。見分け方は、リヤキャリアの形状です。集配用はリヤキャリアが大型で、貯保用が小形のリアキャリアを有します。集配用は郵便配達(みなさんご存じの、「郵便〜ん」って配達に来るバイク)におもに使用され、貯保用は簡易保険業務の方が、外勤でおもに使用するようです。(現在郵便局では、配達と保険業務を兼務するところが増えてきている)

 排気量は、50、70、90ccの3種類。全てOHC単気筒エンジンですが、50と70は同類で、90のみ別体のようです。90はハンターカブのような出っ張りのあるクランクケースカバー(右側足元に位置)を持つのが特徴です。50、70の形状は市販車とほぼ一緒のようです。H型以降は、キャブヒーター(電磁式)が装備され冬期間でも始動性が向上しました。以前(D型)には、排気管の熱を利用したキャブ自体を暖める方式が採用されていました。
#現在(X型登場後)は、50,90c.c.の2種類となった。70c.c.は残念ながら姿を消しました。→注:現役車においては70c.c.が存在します(V型以前の車両)

 郵政カブの正式名称は「ホンダ スーパーカブデリバリー(郵政省用)」です。機種名には、MD-....が使用されます。つまりメール.デリバリーの略です。「〒」のマークをホンダでは「メールマーク」と呼んでます。


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  • MD90H(郵政カブ)
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